消防法令違反って、ほっとくとどうなるの?

当然、良くないわけです。

ですが、実際消防から指摘をされたり、知り合いから「それ、違反だよ」と言われて違反に気付いてもほっといてしまった場合、どうなるのでしょうか。
何を隠そう(別に隠してませんが)私は元消防職員として、様々な建物に検査に行き、消防法令違反の指導をしてまいりましたので、その辺りについては多少知っているつもりです。

なので!今回は消防法令違反、ほっとくとどうなるのか、ということについてお伝えします。

まず、どうなるかというと…

①罰則、行政処分を受ける可能性がある

②火災が発生した際、保険金が支払われない可能性がある

③安全性、社会的信用が低下する。

このような深刻な影響が生じる可能性があります。

この中でも、罰則、行政処分を受ける可能性については、消防の検査で指摘を受けてほっといてしまった場合、再度指摘の通知(指導書や警告書と言ったりもします)が届き、これでも改善されない場合には行政処分にあたる「命令」を受けることになります。

そうなると、建物の入り口の目立つ部分に「標識」が設置され、「違反者の氏名、事業所名、違反内容」などが建物利用者に対し周知されます。
さらに消防局のホームページでも同じ内容で「公表」されるため、事業者にとってはとてつもなく深刻な影響が生じます。

そのような建物は誰も利用したくありませんからね…。
それでも是正がされないようであれば、消防は告発といった対応を取ることになり、違反者は刑事責任が問われることになります。
ここで違反が確定されれば、罰金や懲役などの罰則が適用されることになります。
こんな状況でもし火災が発生した場合、保険金が支払われない可能性があったり、メディア等で取り上げられて、事業者に対する社会的信用が低下したりすることは、当然の結果となるわけですね。

これらのリスクを避けるためには、日頃から消防法令を遵守し、定期的な点検と適切な管理を行うことが不可欠です。
お困りの際はぜひ、しろくまにご相談を!